“ポストメディテーション”という言葉があります。…

“ポストメディテーション”という言葉があります。

メディテーションのプラクティスが終わったあとのその日1日の過ごし方とでもいいましょうか?

実は我々のメディテーション・プラクティスにおいてはこの『坐る練習以外の時間をどう過ごすか?』はとても大切な意味を持ちます。伝統的にも実際のプラクティスの時間よりこのポストメディテーションの方が重要だと言われたりします。

私も繰り返しこのブログでも書いているように、メディテーションを行うことは、日々の生活、自分の人生の質を上げていくことです。空想の世界にバケーションに出かけることではありません。ここが重要なポイントなのです。

ポストメディテーションがなければ、日々のプラクティスは壁掛け用の釘のない絵画といわれたりします。釘がなければ壁にかけることはできないように、ポストメディテーションをおこなわければ、絵画は床に置かれただけで誰の目にもとまりません。

実践の方法はきわめて簡単。生活のあらゆることに気を配るだけです。

マインドフルネス・メディテーションで行なっているような呼吸に意識を置かなくてもOKです。

生活のなかであまりに呼吸に意識すぎることは、それに囚われるが故に、生活の質を下げてしまう可能性があるからです。トゥルンパ・リンポチェはゾンビを造成する必要はない!などと表現したりしています。

単純に姿勢や、歩き方、また人とのコミュニケーションにきちんと気を配ることが大切です。

たとえば、歩いているときや座っているときの姿勢、食事の際のお箸の使い方、靴を脱いで揃える、意識をきちんと“そこに置く”ことができればいいのです。

もちろん、このポストメディテーションを意識するには、日々の坐るメディテーションが必要不可欠です。

意識が散漫なままでは、こうした気配りは難しいですよね?

まずはきちんと落ち着く足場が必要です。そのためにマインドフルネスをはじめとしたメディテーションの練習が欠かせません。継続的なプラクティスによって培ったマインドフル(今に意識を置くこと)でアウェアネス(五感でリアルな世界を捉えること)な感覚を身につけてはじめてこうした生活の中での気配りができるようになります。

このように日々のメディテーション・プラクティスとそれ以外の普段の生活全般との間の差異を少なくしていくことも大事なプラクティスの一つなのです。

毎日の生活のあらゆる局面にちょっと意識をおいてみましょう!

マインドフルネスだけでなくウォッチフルネス(watchfulness)でいることも意識してはいかがでしょうか?

毎日の生活がもっと面白くなりますよ!

河津祐貴
True Nature Meditation
Founder / Program Director