読むロジョン / スローガン 52

Slogan 52
Don’t misinterpret.
誤った解釈をしない。

　毎日のメディテーションやロジョンを通して心を学んでいると、忍耐、憧れ、興奮、慈悲、優先、喜びの6つについて誤解されることがあります。このスローガンはこの6つの誤解はやめるべきです。

　「忍耐」の意味を誤解すると、人生全てが我慢と苦痛に満ちた過剰な労力が必要になってしまいます。

　「憧れ」の解釈を間違うと、快楽や名声、富を育むことに専念してしまい、ダルマの実践への憧れを失います。「興奮」も同様に、ダルマの実践をすることへに興奮せず、娯楽や富に興奮してしまいます。

　「慈悲」を誤解すると、ロジョンなど一緒にダルマの実践をする人には思いやりを向けられても、それ以外の人には無関心で、想いが向かなくなります。

　「優先」に関する誤解とは、私自身を優先するのか、他者を優先するのかの判断を間違うことです。ロジョンやメディテーションを私利私欲のために頑張るものの、ダルマを理解したり、他者への気持ちが全く向かなくなります。

　「喜び」の誤解は、自分が混乱から抜けて正気に戻ったり、メディテーションの実践力がつくことではなく、嫌いな人が不幸になっり、ライバルが脱落することに喜びを感じてしまうことです。

　これらの誤解は、私たちの素直な心の成長を阻みます。誤解を生まないように自身の心をよく見る必要がありますし、独善的ならないように、練習仲間や先生とのコミュニケーションをしていくことも重要です。瞑想実践をひとりでやる危険性の一つは、周りが見えずに勝手な誤解を繰り返すことでもあるのです。いつでも基本に立ち返り、繰り返し学ぶ姿勢を忘れないことが大切なのです。