マルチタスクは注意散漫
Apr 12, 2022こなすべき仕事や家事はたっぷり。でも1日は24時間以上増やせない。。。
忙しいビジネスマン、忙しい主婦、現代社会で暮らす我々は、限られた時間の中で効率を求め、2つも3つも同日にタスクを進めていこうとしがちです。実際それが効率を高めるこであると信じて疑うことすらできない。
マインドフルネス・メディテーションの実践をする我々の立場では、このようなマルチタスクは実現不可能だと考えます。
例えば、『お手玉』をイメージしてみましょう。
どんなにいくつものお手玉を回していようとも、実際に手の上に乗るお手玉は一つ。スピードや数は変わろうとも実際に行っている作業はひとつなのです。
同時にたくさんのお手玉を回すことに気を取られるよりも、その一つのお手玉が手についている瞬間をきちんと理解すること、把握することが大切です。ひとつひとつの行為に心をゆきわたらせることができれば、自然に全体の状況も把握でき、結果効率は上がっていきます。
巷でよくマインドフルネスが生産性や効率を高めると言われますが、実際はマルチタスクができるようになるわけではなく、ただ一つ一つの所作・動作にしっかり意識を置くことで全体の生産性が自然と高まるのです。
まずは自分の「今してること」に心を込めてみましょう!
なにか一つのことをするとき、私たちの心は百もの他のことに囚われているものです。一つのことに心を置くことできてはじめて自分の現実とその周囲の環境を理解できます。非常に逆説的ではありますが、それがまさにマインドフルネスの効果でもあるのです。
ある高名な禅師が言ったように、「食べるときは食べ、眠るときは眠る」だけでいいのです。