うとうと
Apr 12, 2022ポカポカ陽気に加えて連休も終わりちょっと疲れも溜まってる今日この頃、メディテーション中眠くなることもしばしばではないでしょうか?。そして夢を見ることも。。。
はたまた眠気とは対照的に、バタバタと落ちつかず、なにかイライラ。。。
せっかくメディテーションをしているのに仕事や家事など生活に関わるいろいろなことに気を取られていて、“はっ!”することもありますね。そんな時、意識を呼吸に戻すと、自分の見えている世界がとても鮮明に見えたりします。
眠りにおちて夢を見ている状態と、忙しく散漫な思考に囚われている状態と一体なにが違うのでしょうか?
マインドフルネス・メディテーションのプラクティスにおいては、たいした違いはありません。
チョギャム・トゥルンパ・リンポチェは「私たちの思考プロセスは夢と言ってよいものなのです。また、私たちの日常生活でおこっていることも幻想とも言えます。」と言ったりしています。
うとうとと眠りに落ちている状態も、忙しい思考につかまり続けている状態も、いずれにも共通しているのは、『今』を捉えられていない状況にあるということです。
『今』とは、すなわち五感で捉えているこのリアルな世界です。陽の光が目に入り、木々に茂る葉の緑、小鳥のさえずり、台所から香る朝ごはんの香り、または工事の騒音や自動車の音かもしれませんが、なんであれ私たちの体があり、そして五感で世界を捉えている瞬間が『今』なのです。
眠くなってぼーっとしてしまう、あるいは本当に眠ってしまっていても、明日のプレゼンの算段を考え続けていても、どちらも五感がお留守になっていますよね?
すなわち現実の自分のある世界を捉えていないという意味においては同じことです。
実際にメディテーションのプラクティスをすると、「無になれません!」と同じくらいの割合で「眠くなってしまいました!」または「寝てしまいしました!」と反省気味にお話をする生徒さんも多いですが、私のセッションでは決して叱ったりはしません。むしろ眠ってしまった世界から、はっと目が覚めた瞬間を感じることは、今に戻ってくる感覚を養うとっても良い経験だからです。
生徒の皆さんは忙しい思考に捕まっている状態あまり否定的に捉えませんが、眠りに落ちることはとても否定的に考える傾向があります。なにやらメディテーション中にサボっているような気になってしまうからかもしれませんが。
実際はどちらも大して違いません。自信を持って寝落ちしましょう!(笑)
眠くなっても、忙しくて頭の中がぐるぐるしても、はっとして呼吸を感じることができれば、今自分が知覚している世界に帰ってきたことになります。
この『この戻ってくる』という感覚を養うことも、マインドフルネス・メディテーションのプラクティスです。
戻った先には、みずみずしく鮮明な世界が広がっていますよ!
五月の緑を楽しんでみませんか?