新プログラムについて
Apr 12, 2022この12月より、Davidの新しいプログラム「Next stage of meditation」のシリーズを開始することとしました。TNMの各種プログラムをご受講いただきながら、真面目にメディテーションに取り組んでいただいている皆さんに、もっと瞑想の理論を幅広く深く学べる機会を提供していきたいと考えたからです。
https://truenature.jp/tnm_the-next-stage-of-mediation/
本日はこのプログラムを作った経緯をご紹介しようと思います。
よくクラスで生徒の皆さんにお話しさせていただいていますが、アメリカにおいては、我々が学んでいるカギュ派の瞑想テキストはとてもたくさんあります。トゥルンパ・リンポチェの残した本だけでも50冊以上ありますし、トゥルンパ・リンポチェの兄弟弟子のリンポチェたちの残したテキスト、さらにデイビッドなど彼らの弟子たちの残した書籍まで含めれば膨大な数の瞑想テキス トが存在します。しかし非常に残念ながら、日本で触れることのできる本はわずか数冊に過ぎま せん。どうしたら皆さんに、こうした先人・先輩たちの英知に触れられるようにできるか?というのは私の長年考え続けている大きな大きなテーマですし、ある意味私のライフワークでもあります。
そうした折、デイビッドの大きな力添えによって、指導者養成プログラムや、メディテータープログラムを開始して、日本の皆様へメディテーションへ向き合うための、基本的で最も重要な内容をご紹介することができるようになりました。
プログラムを開始して5年になりますが、本当に嬉しいことに、ご受講していただいている生徒の皆さんがしっかりとメディテーションを生活に取り入れ、そして日々プラクティスを続けていただけるようようになり、さらに坐る練習だけでなく、基礎練習やロジョン、ヒナヤナ・マハヤナ概論 など、常に瞑想の理論を学び続けていただくようになりました。
そして坐る姿だけでなく、家庭や仕事での日々の立ち振る舞いにも影響が出るほどにも瞑想が日常になる形を目の当たりにしてきました。
そうした皆さんの成長を過程を見みることで、次のフェーズの勉強と練習をできるようにしな ければとより強く思うようになったことも新たなプログラムを加える大きな理由です。
一方、昨冬からの一連のコロナウィルスの影響により、ディビッドも米国ハンプトンの自宅に篭りながら、オンラインで世界中の生徒たちへメディテーション指導を続ける中、今年の春頃には、デイビッドを中心として、トゥルンパ・リンポチェから直接指導を受けた所謂第一世代の弟子たちがオンラインで一堂に介して、それぞれの生徒たちを教えていくというムーブメントが自然に始まっていきました。その流れの延長として、この10月よりアメリカでは、デイビッドを含めた先 生方によるシャンバラの8回講座が始まりましたが、オンラインのエントリーが1000名を超える 人気講座となりました。すでにキャンセル待ちが200人もいる状態で、とても人気を博しています。
ディビッドやそのほかの先生方も、コロナ禍においてもオンラインを活用して、しっかりメディテーションに向き合う人たちが世界中にいることを目の当たりにして、世界が今このような不安定な時だからこそ、トゥンパ・リンポチェが伝えたかったことを我々のような次世代の瞑想実践者に伝えるべきだと改めて強く想うようになったことがこのムーブメント発端でもあります。
そうした中ディビッドと私でいろいろ議論を重ねた結果、瞑想理論と実践をさらに広げ・深め るプログラムを作ろうなったのが、今回始めるプログラムです。ですからNext stage とのタイトルにした次第です。
シャンバラ、アビダルマ、ババチャクラ、5ブッダエナジーは、皆さんの学んでいる瞑想に対する視野をもう一段広げる大切な理論です。今後はこうした様々な理論をトピックごとに増やしてい こうと考えてます。例えば『精神の物質主義』や『ロジョン』などについても今後追加できればと考えています。ご紹介できるトピックスはたくさんあるので、これからどのようにご紹介するべきか考えているのも私にとってはとても楽しい活動です。
そして、今回のプログラムのフレームは、2ヶ月で1つのテーマを学ぶスタイルに設定をしました。それぞれ課題となるテキストを読み込みながら、デイビッドが大切なポイントを説明する、 または質問があればそれに関してディスカッションするといった形式で進めます。これは私が長年デイビットから学んでいるスタイルです。瞑想に向き合うことに馴染み始めた皆さんは、単に座って終わるだけではなく、もうそろそろ、こうした学び方で瞑想と向き合う方法も学んでほしいとのデイビッドの想いも汲んで、あえてこうした設定としています。トゥルンパ・リンポチェが推奨した、勉強50、実践50の向き合い方に加え、しっかり実践を行い、盲信するのではなく極めて知的に、そしていい意味で批判的に瞑想理論を学ぶスタイルをこのプログラムを通して身につけていただければ、もっともっと日本における瞑想のレベルは上がっていくのではないかと期待すること大です。
このプログラムは全く瞑想をしたことがない方でも、問題なく始められます。私がデイビッドから学び始めた際は、こうしたトピックスを今回のプログラムの進め方で学びました。ですので、 瞑想経験がなくても大丈夫ですよ!しっかりと瞑想を学びたい人はぜひ挑戦してみてください!